こんにちは。誠に久しぶりにお目にかかります。皆さまどうお過ごしでしょうか?私は暖冬と言われていたので気を抜いて過ごしていたのですが、ここ浅草でも案の定、寒い日が続き、防寒と乾燥に注意して身を引き締めて過ごさねばと気持ち改めたここ数日間でした。
さて、本日は美味しい珈琲店の話です。
その名は`バッハ`。
そうです。クラシックミュージックの大家、超有名音楽家の名前が付けられた老舗珈琲店に先日来店いたしました。表題には`浅草の`と書きましたが、ほとんど南千住寄りです。1968年創業のこのお店は老舗中の老舗、珈琲業界の中では伝説の店主は、コーヒー消費国である欧米各国を視察しながら国内のコーヒー黎明期を切り開いてきた人物とのことです。お店の雰囲気といい、`the 珈琲店 of the coffee shop` 日本の純喫茶店で昭和の香りがふんだんに店中に漂い、店内にいるだけで落ち着ける感じでした。
店の奥には大きな焙煎機があり、カウンター席と、テーブル席に分かれております。
今回私たちは、バッハブレンド 1杯 雲南省産の豆から作られた翡翠珈琲なるものをポットで1つ、苺ショートケーキ、チーズケーキを一つずつ、オーダー、持ち帰り用にバッハブレンドの豆を購入しました。
夕方にお店が混雑しており、日も暮れていたため、外観と内観の写真をそこまで多く撮れなかったのですが添付しておきます。
そのお味ですが、バッハブレンドは、なんと表現して良いのか、`これぞ本流の珈琲!!`といったバランスの良い絶妙な味でした。酸味も苦味もコクもどれをとっても、口にするたびに絶妙な位置なので、大事に飲みたくなる味です。大事に飲みたくなるのに、もっとたくさん飲んでいたくなる味です。翡翠珈琲なるものは大変珍しく、中国産の豆と聞くのも、飲むのも初めてだったのですが、`写真のポットの柄が気に入った`(もう一人の当店スタッフ談)とのことでオーダー。
結構癖がありそうなのかという先入観は見事に良い意味で裏切られ、甘みが仄かにあり、まろやかな味でした。
ケーキは、甘さ抑えめで、控え目です。苺ショートケーキは優秀な正統派 、自信をもって誰もが好きな味、といった風合いです。コーヒーに絶妙に合いました。
チーズケーキは最近世間では濃厚なものが主流ですが、バッハのそれはやはり少し控え目です。懐かしいチーズケーキの味わいと優しい香りが一度に味覚、嗅覚を包みます。
豆の購入ですが、常連さんたちのほとんど好みや嗜好に合わせてフルオーダーされているようです。
また、バッハはトレーニングセンターも設けており、バリスタとして日本屈指の腕をもつご主人の元、お弟子さんたちがそこで鍛錬をされ、全国で独立し珈琲店を開業してきた歴史もあるようです。
セカンドウェーブのスターバックスやタリーズ、ブルーボトルコーヒー、またサードウェーブのような最新なインテリアなどモダンな感じでお洒落なコーヒー店なども個人的に大好きですが、時間の深みと味わいも合わせて頂けるような風采の老舗店内で頂くコーヒーと、そこで過ごす時間は何にも変えがたい贅沢な時間なのかもしれません。
お値段はお高めですが、たまに自分へのご褒美に来店してみたいと思います。
今日はこの辺りで筆を置きます。(タイピング終了です。)
ご拝読ありがとうございました。